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THE BEST AVER

エッセイ

史上最高の…と聞かれたら間違いなく「美竹涼子」と答えるだろう。質問の意図は関係なく。

 

史上最高の…の後に続くのは野球選手かもしれない、ミュージシャンかもしれない、なんだって良い。

 

ぼくはこの質問に対する答えに「美竹涼子」以外の答えを用意できていない。

 

「思い出補正でしょ?」

 

そんな声が聞こえてきそうだ。いいじゃないか思い出補正。何が悪い。ぼくの思いの中で伝説となる。

 

2002年にデビュー。現在ではアイドル顔負けのルックスを誇る女性が多くいるその世界で彼女の出現は衝撃的だった。

 

こんな綺麗な人が…アイドル?…いや…それ以上…

それほどに美しかった…顔…スタイル…何もかもがぼくの理想のソレ…10年は時代を先取りしていた。

 

当時のぼくが彼女と会えるのは1日30分。ぼくの家ではゲームの時間と呼ばれていたその間のみ。

 

その時間だけは誰も部屋に入ってくる心配は無い。それ以外の時間はちゃんと勉強をしているか兄姉が時々、部屋をのぞきに来る。

 

 

ブラウン管の中と現実世界のたった30分の遠距離恋愛。会話はヘッドホンでハンズフリー。ぼくの声は届かない。

 

 

そして2004年、多くのファンに惜しまれつつ引退。

 

あれから10年以上経った今も彼女以上の女優は現れていない。そしてこれからも現れない。

 

ぼくは少年達に笑いながら言う。

 

「全盛期の彼女が現れたら誰も敵わないよ」

 

美竹涼子はぼくの青春のすべてだった。

美竹涼子はぼくのハートだった。

その鼓動の中に俺たちは生きている。